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​さんぽみち

墨染インクライン(傾斜鉄道)

蹴上インクラインは、知っている人が多いと思いますが伏見にも墨染インクラインがあったことを知ってる人は少ないと思います。(国道24号線・伏見郵便局前から京町通り)

 豊臣秀吉が伏見城の外堀として作った濠川と疏水の水運と発電に役立たせる為、インクラインで両方の川をつなぎました。

 インクラインとは、傾斜面にレールを敷き船舶を台車に乗せて引き上げる設備です。

 水路の高低差15m、全長30m弱のインクラインによって淀川・

木津川・宇治川・桂川・鴨川が運河によって琵琶湖につながりまた。

​ これで大阪・奈良・京都と滋賀県の間で、人と物資が運河によって運ばれるようになりました。

 墨染インクラインの琵琶湖疏水の船溜まりです。写真右側が上流になります。左の矢印の台車に乗せて、右の矢印の見えるレールから下の濠川の船溜まりへ。

この橋は両替町通りにあったインクラインをまたぐ『橦木橋』です。 

写真左側が橦木町、右側が両替町です。

鉄道の下に見えるのが濠川の船溜まり、今は、24号線の工事によって埋まってしまいました。

 完成した当時1894年(明治27年)には一日100隻もの舟を上げ下げしたそうです。

 しかし、戦後使用されなくなり1959年(昭和34年)には、レールも取り去られました。1977年(昭和52年)頃から24号線のすぐ横に舟を運んだ台車が展示されていましたが、現在は撤去されています。

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